インフレーション(インフレ)とは?
インフレーション(略してインフレ)とは、簡単にいえば、物価が上昇し続けることです。
ここでは、もっと詳細にインフレーションとは、どういうものなのか、インフレーションが起きれば、どういう世の中になるのか等について、丁寧に説明していきます。
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なぜ物価が上がるのかでインフレは2つに分類できる
インフレーションとは、物価が上がり続けることですが、なぜ、物価が上がるのだと思いますか。
実は、その原因は2つあります。
インフレーションは、その原因により「ディマンド・プル・インフレ(需要インフレ)とは?」と「コスト・プル・インフレ(コスト・インフレ)とは?」に分類できますので、それぞれのページにて、なぜ物価が上昇するのかの原因と共に説明します。
いずれにしても物価が上がり続けるわけです。
インフレーションが起きるとどうなるのか
インフレーションが起きれば、どうなるのでしょうか。
月収20万円で、ずっと20万円のパソコンが欲しかったとします。
日本国民全員に、毎月20万円支給すると、どうなると思いますか。
そうですね。
皆が1台20万円のパソコンを買おうと思い、パソコンが足りなくなって、値上がりしますよね。ここでは、パソコン1台40万円に値上がりしたとします。
さて、ここで、質問です。
物価が上昇した後(毎月20万円の支給の後)、世の中、「物」と「お金」はどちらが多くなっていますか。
そうですね。
「お金」ですよね。
なぜなのかというと、物々交換をイメージしてください。
以前は、パソコン1台を、1万円札20枚と交換していたのに、物価が上昇した後は、パソコン1台を得るためには1万円札40枚必要になったわけですよね。物(パソコン)に比べて、お金の量が増えています。
もっというなら、今までは、パソコン1台、20枚の紙幣で良かったのに、40枚も必要になってしまっています。
つまり、インフレーションになって物価が上昇するということは、お金の価値が下がっているということでもあるのです。
というわけで、インフレーションになると、お金の価値が下がるので、預金している人は損して、逆に、借金している人は得するというわけですね(詳しくは、「預貯金があれば損して、借金があれば得する!?」にあります)。
また、物価が上がるため、買い溜めをする人も出てきて、更に、物が足りなくなり、物価が上がります。
政府(日銀)が何も手を打たなければ、最悪、ハイパーインフレになります(ハイパーインフレについては、
「ハイパーインフレが起きるとどうなるのか?」にあります)。