ディマンド・プル・インフレ(需要インフレ)とは?

ディマンド・プル・インフレ(需要インフレ)とは、簡単にいえば、供給を上回る需要の上昇で起きるインフレのことです。
どういうことかわかりにくいと思うので、丁寧に解説していきます。

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なぜ、物価が上がるのか?

インフレーションとは、物価が上がり続けることでした。
でも、なぜ、物価が上がるのだと思いますか。
それを考える前に、まずは、誰が物価を決めるのか考えてみましょう。
さて、物価、つまり商品などの価格は誰が決めるのだと思いますか。

そうですね。
普通は企業だと思ってしまいます。
しかし、本当に企業だけでしょうか。

実は、私たち、消費者や政府も、商品などの価格決定に影響を及ぼします。
どういうことかわかりにくいと思うので、例をあげてみます。

たとえば、給与が手取り20万円で、欲しいパソコンが20万円で販売していたとします。
どうしますか。
欲しくても、我慢してしまいますよね。

しかし、ある日、政府が日本国民全員に、毎月20万円支給すると決定して、毎月の収入(手取り)が40万円になれば、どうでしょうか。
買いますよね。

しかし、買おうと思うのは、何もアナタだけではありません。
日本国民全員がパソコンを買おうと思います。




そうすると、ドンドン、パソコンがなくなって、パソコンの価格が上がっていきます。
消費者の需要で、物価が上がったわけです。
というわけで、普通は企業が物価を決めると考えがちですが、消費者や政府が物価に影響を与えることもあります。

このように、需要から物価が上昇することを、ディマンド・プル・インフレ(需要インフレ)といいます。

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