「外国為替」の基本を解説!5〜為替差損、為替差益が出る理由
なぜ、為替差損、為替差益が出るのでしょうか。
たとえば、海外旅行に行こうと思って、手持ちの「100万円」をドルに変えようとしたとします。ドルはいくら手に入りますか?今、為替レートを「1ドル=100円」として計算してみてください。
※)手数料は0円とします。
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為替の変動で為替差益が出る!
「100万円÷100円/ドル=1万ドル」ですよね。つまり、100万円をドルに変えると「1万ドル」になるわけです。
――その後、海外旅行に行ったのですが、結局、カード決済してしまって、まったく1万ドルを使いませんでした。それで、1万ドルを「円」に戻そうとしたのですが、「1ドル=110円」になっていました。そこで、問題です。手持ちの1万ドルを円に戻すと、いくらの円が手に入るでしょうか。
※)手数料は0円とします。
「1万ドル×100円/ドル」ですよね。つまり、110万円手に入るわけです。
――ここで疑問に思いませんでしたか?
海外旅行に行く前は、100万円しかなかったのに、海外旅行から帰ってきたら、110万円になっているわけですので。
何故、このようなことが起きたのかというと、海外旅行に行く前の為替レートと、行った後の為替レートが違うためです。このように、為替レートは日々変化しているので、円をドルにして、ドルを円にするだけで、お金が儲かったり、損したりするわけです。
このように、為替レートの変化で儲かった場合は「為替差益」、逆に損した場合は「為替差損」といいます。