FX(外国為替証拠金取引)の魅力1〜スワップ収入が入ってくる!

どの通貨を売買するのか等にもよりますが、FX(外国為替証拠金)では、破格の「利息」をもらうことができます。1つの例を見てみましょう。

2005年の1月、103円/ドル台のときに、保証金50万円(5万ドル)で、ドルを購入したAさんは、それ以来、ずっと月額2万円くらいの利息をもらっている。そして、今では為替レートは113円/ドルになっている。

・・・これは、あくまで「仮定」の話ですが、実際の値動きを元にした話なので、十分に「有り得る」話です。このように、50万円を預けるだけで(50万円を保証金として取引するだけで)、月額2万円が得られるという「美味しい」ことが起きる可能性があるのが、FX(外国為替証拠金取引)なんです。

しかも、2006年5月時点では、113円/ドルなので、Aさん、約50万円の「為替差益」も出ているはずです。つまり、Aさんが、この取引をやめると(ドルを売ると)、50万円もらえるわけです。

何故、このようなことが起きるのか、その理由を軽く説明します。

スポンサード リンク


FXをすると、莫大なスワップ金利収入(利息)が付く理由

スワップ金利とは、わかりやすく書くと「利息」のことです。

1.何故、FX(外国為替証拠金取引)には、スワップ(利息)が付くのか?
スワップ金利は、「金利差」がある通貨を、組み合わせると発生します。具体的に書くと――。

<日本>金利1%
<アメリカ>金利5%

こういう状態のとき、「円」で貯金すれば、1%の利息を得られますが、「ドル」で貯金すれば5%の利息を得ることができます。つまり、円をドルに変えれば、理論上、「5−1=4%」の利息を得ることができるわけです。本当は、もっと複雑な話ですが、このように「金利が低い国の通貨で、金利が高い国の通貨」を購入すれば、金利差に相当するスワップ(利息)をもらえるわけです。

ちなみに、以下のように金利差が逆転しているときに、ドル買いをすると、マイナスの利息になって、毎月お金を取られます。先ほどの話の「逆」を考えればいいので、これは詳細に解説しなくても大丈夫ですよね。

<日本>金利5%
<アメリカ>金利1%

2.スワップ(利息)が大きい理由は「レバレッジ」
鋭い人は、上記1を読んで、「金利差があるとしても、数%でしょう?何故、50万円で、月額2万円ものスワップ金利(利息)が付くの?」と思われたことでしょう。

もっと、具体的に書きます。

毎月2万円の利息ということは、年に24万円の利息をもらっているということですよね。元本は資金50万円なので、「24÷50×100=年利48%」となります。他の金融商品だと、年利8%でも、ものすごい良い商品だというのに、この48%ですよ?驚異的な利息ですよね。たとえ、通貨に金利差があったとしても、この利息は大きすぎるわけです。

では何故、FX(外国為替証拠金取引)では、このような驚異的な利息が得られるのかというと、「FX(外国為替証拠金取引)の魅力3〜レバレッジをかけれる!」で、詳細に説明しますが、「レバレッジ」が効いているためです。つまり、50万円の取引でも、実際は、その10倍の500万円のお金を動かしているので、当然、もらえる利息も500万円分になるわけです。なので、当然、スワップ収入(利息)も高くなるわけです。

要注意!スワップ金利収入があっても損することもある!

今度は別の例を見てみます。この数字は「架空」です。

2005年の1月、123円/ドル台のときに、保証金50万円(5万ドル)で、ドルを購入したBさんは、それ以来、ずっと月額2万円くらいの利息をもらっている。しかし、今は113円/ドルになってしまった。

確かにBさんは、毎月2万円くらいのスワップ金利(利息)を得ていますが、「123円/ドル→113円/ドル台」なので、実は、50万円の「為替差損」が出ているんです。つまり、取引をやめると、50万円損するわけです。
※)為替差損の計算方法は後で詳しく解説します。

こうなれば、Bさんが、一生懸命貯めてきた「スワップ収入(利息)」の「2万円×17ヶ月=34万円」は消えるだけではなくて、それでも足りずに、16万円のマイナスになってしまいます。

つまり、実際は、得られるスワップ(利息)よりも、「為替差損」の方が大きくなって、損することもあります。というより、実際は、スワップ(利息)に比べて為替差損益の方が大きくなる場合がほとんどです。なので、単純に利息が高いと喜ぶわけにはいかないんですけね。

ちなみに、人によっては、スワップ金利収入こそがFX(外国為替証拠金取引)取引で儲けるコツといっている人もいます(その逆を言っている人もいます)。

わかる蔵!FX(外国為替証拠金取引)シリーズ

スポンサード リンク