「外国為替」の基本を解説!6〜FXが円高局面で儲けられる理由
たとえば、「100円/ドル→110円/ドル」のように為替レートが円安に進んだときに、「円をドルに変えて(ドルを買う)」「ドルを円に戻す(ドルを売る)」の取引をした場合を考えてみます(手持ちの資金は10万円)。
1.手持ちの「10万円」を、100円/ドルのときに、「ドル」に変換した
いくらドルが手に入ったのかというと、「10万円÷100円/ドル=1000ドル」ですよね。
2.手持ちの「1000ドル」を、110円/ドルのときに、「円」に変換した
いくら円が手に入ったのかというと、「1000ドル×110円/ドル=11万円」ですよね。
つまり、この取引で、「11万円−10万円=1万円」の利益を得ることができたわけです。何を言いたかったのかというと、「100円/ドル→110円/ドル」のように為替レートが円安に進んだとき、「円→ドル」「ドル→円」の取引をしたら、儲かったわけです。このように円安で儲けることができる取引とは「円をドルに変えて(ドルを買う)」「ドルを円に戻す(ドルを売る)」の取引のことなのです。
ちなみに、「円→ドル」「ドル→円」の取引は、どういう取引なのかというと「ドルを買って(円をドルに買えて)」「ドルを売る(ドルを円に変える)」取引ですよね。たとえるなら、ドル大根を買って、ドル大根を売る取引なのです。このとき、ドル大根の値段が上がらないと儲けられません。つまり、為替レートが、「ドル高=円安」にならないと儲からないわけです。
「円→ドル」「ドル→円」:円安になると儲けることができる
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円高で儲けることができる取引は?
円高と円安は、「逆」の関係です。
つまり、円安になると儲けることができる上記の取引と、「逆」の取引をすれば、円高になると儲けることができる取引になるわけです。
1.「円→ドル」「ドル→円」:円安になると儲けることができる
2.「ドル→円」「円→ドル」:円高になると儲けることができる:上記の逆の取引
ちなみに、「ドル→円」「円→ドル」取引は、どのような取引なのかというと、上記1の逆なので、「ドルを売って」「ドルを買う」取引なんです。つまり、ドル大根を売って、ドル大根を買うという取引のことなんです。「え?ドル大根、持っていないのに売ることができるの?」と思われるかもしれませんが、「売る」「買う」をセットにしていれば、OKですよね。つまり、「ドル大根を売ったことにして、後でドル大根を買ったことにすれば」、大丈夫ですよね。
また、この取引では、為替レートがどちらに進めば儲かるのかというと、上記1の逆なので、ドル大根が値下がりしないと(為替レートが円高にならないと)、儲けることができません。
FX(外国為替証拠金取引)では、上記1、2の両方の取引ができるので、円高、円安のどちらに進んでも儲けることができるわけです。
スワップ金利収入
ちなみに、スワップ金利収入(利息)も、逆になります。つまり、たとえば、以下のようになります。
「円→ドル」「ドル→円」の取引をすると、スワップ金利収入(利息)を貰うことができる場合、「ドル→円」「円→ドル」の取引をすると、スワップ金利収入(利息)を支払う必要があります。
つまり、通貨を買うか売るかで、スワップ金利収入をもらえるか、逆に支払わなければならなくなるのか変わるわけです。