ハイパーインフレが起きるとどうなるのか?

すごい勢いでインフレが進むことを、ハイパーインフレといいます。

もの凄い勢いで、物価が上昇していくので、たとえば、昨日は1千円の野菜が、明日には5千円になったりします。
さて、ハイパーインフレになれば、もの凄い勢いで物価が上昇するのはわかったと思いますが、それ以外には、どういうことが起きるのでしょうか。
たとえば、以下のようなことが起きます。

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ハイパーインフレが起きると様々なことが起きる!

ハイパーインフレが生じると以下のような様々なことが起きます。

・借金が大幅に減る

たとえば、20万円の借金をして、20万円のパソコンを買った直後、ハイパーインフレになったとします。
ハイパーインフレになると、物価が急上昇します。今日は20万円のパソコンが、明日には30万円、明後日には40万円と、際限なく物価が上昇していきます。
もし、20万円の借金をしたパソコンが100万円になったときに、パソコンを売れば、100万円手に入ります。
元々あった借金は20万円で、100万円手には入ったわけなので、借金がチャラになったわけです。

ちなみに、日本には莫大な借金がありますが、その借金をなくす方法としてハイパーインフレを起こせばいいという少数意見がありますが、その理由は、もうわかりますよね。
ハイパーインフレを起こせば、借金が大幅に減りますので。

・預貯金が大幅に減る

たとえば、200万円の預貯金があったとします。
預貯金の全額を使えば、1台の車Aを買えそうですよね。
しかし、ハイパーインフレになると、物価が急上昇して、今日は200万円の車Aが、明日には300万円、明後日には400万円と、際限なく物価が上昇していきます。
車Aが400万円になったときのことを考えてみてください。
預貯金は相変わらず、200万円です。
預貯金は1銭も使っていないのに、今までは買えた車Aが買えなくなってしまっています。
ハイパーインフレのときは、車Aだけではなく、あらゆる物価が上がるので、実質、預貯金が半分になってしまっています。
このようにハイパーインフレが起きると、実質、預貯金は激減します。

・円安になる(外貨があれば役立つ)

市場に通貨があふれると、ハイパーインフレが起きます。
たとえば、日本でハイパーインフレが起きたとしましょう。

ハイパーインフレが起きる前は、「1ドル=100円」でした。
ハイパーインフレが起きると、円安になりますか、それとも円高になりますか。

ドルを「大根」と考えてみましょう。
「1ドル=大根1本」が「100円」です。
ハイパーインフレで、物価が上がりますが大根(ドル)も同じです。
ドンドン値上がりしていきます。
つまり、「1ドル=大根1本」が「300円」などになるのです。
というわけで、ハイパーインフレが起きると、円安になるわけですね。

また、ハイパーインフレが起きるということは、その国の経済状態はめちゃくちゃです。
そんな国の通貨は持っていたくないですよね。
だから円安になるというものあります。
※参考:景気が悪くなれば、円安と円高のどちらになるのか

だから、外貨を持っていれば、とりあえずは安心できますよね。

・生活が苦しくなる

たとえば、毎月25日に給料を30万円貰って、給料全額を生活費に使っているとしましょう。

1月25日に給料の30万円を貰いましたが、ハイパーインフレになりました。
すると、どうなりますか。
みるみる物価が上がっていくので、生活費が足りなくなりますよね。
だって、30万円で買っていた食品などの価格が倍になれば、30万円の倍、つまり60万円必要になるわけですから。

というわけで、ハイパーインフレになると、生活が苦しくなります。

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